リクエスト選手です。


【拘りこそ誉れなり】

優勝を逃した甲子園の決勝で意地の2ホーマーでその勇姿を刻んだ彼は小柄ながら卓越した身体能力でプロ注目となる。

強肩強打の左打者としてドラフト3位で入団。


2年目から代走や代打要員として一軍に呼ばれるようになる。

だがプロ4年間は一軍二軍を彷徨う。

強い手首を活かしたスイングスピードは桁違いに速く、グリップエンドに小指を余す握りのフルスイングから放たれる強烈な打球が彼の売りであり、彼自身の拘りでもあったが猛フックがかかり、ライト側に場外ファールを打つのが風物詩となった。

ファンは面白がるが、それでカウント悪くし外角のボールを引っ掛けて凡打の山を気付く。


打球の角度が修正されたら、3割40本は手堅いと解説者に言われるが、5年間でホームランは8本。

強烈な打球も引っ張り一辺倒では配球と守備シフトなどで防がれる。

コーチや周りから打撃スタイルの変更を促されるが、彼は一切耳を貸さない。

ひたすら打撃を追求し自分の身体を鍛える。

6年目の7月にレギュラーの怪我により出番が回ってくるが相手からは引っ張りバカが来たと高を括くられた。

だが彼の打撃をそれを上回る。

鍛え上げられた手首からのスイングは更に速くなり、ギリギリまでボールを引き付けられるようになる。

そして更に強くなった打球は守備シフトを変えても抜けられる程になっていた。

終盤は3番にも座り、率236 15本 39打点

7年目はセンター3番として開幕を迎える。

後ろに正捕手から一塁に回った繋ぎ役の4番と、更に弁慶こと田岡が控える。

投手は勝負せざる終えず彼の引っ張りの餌食となった。

率256 35本 91打点


穴が無いかといえばシーズン100三振はするが、欠点とも呼ばれた拘りが長所に変わったのだ。




強肩強打の左打者

外角だろうが、落ちる変化球だろうが無理矢理に引っ張っていく為、予想される分、打ち取られやすい選手でもある。

フリースインガーに思われがちだが、ボールを引き付けられるようになってからは選球眼はよくなり、6年目の出塁率は.381と高い。


外野守備はリーグトップクラスで、強肩から繰り出される捕殺数は二桁後半を記録する。
だが、チーム内に守備職人の控えがいる為、試合終盤はライトに回る。

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漆さんLOVE
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