桃井愛莉と日野森雫のライバル概念(妄想)
(雫は原作ほどでないにしろ天然が入ってて、それをそのままさらけ出してます)

同じ事務所の養成所からグループは違えど同タイミングでデビューした愛莉と雫

雫は並外れたビジュアルと圧倒的な努力量、だけれどもちょっと天然なところもあることによってあっという間に人気グループのセンターに。なのでテレビにも呼ばれるし美容系のCMにも引っ張りだこ。業界でも指折りの美人としていつかドラマの主演女優に……という話も持ち上がっているくらい。

愛莉も雫のところのほどではないにしろ、ネット経由で有名になった曲を歌っているグループのメンバーとしてバラエティなどに呼ばれるように。
業界では面白い(言葉通りの意味)アイドルがいると噂はされるが、イマイチ決め手に欠けるよなという評価。
そしてそれをたまたま扉越し辺りで聞いていた愛莉は唇を噛む。
そして業界人たちは扉越しに愛莉が聞いているとも知らず｢日野森雫は美人さに加えて素朴さもあるからドラマやCMに使ったら映えるんだよね。桃井さんもトークが面白いのはいいんだけど……こう、もう1つくらい特徴がないと、さ。｣と言う。

扉から離れて帰路についた愛莉は(確かに私には雫のような美貌もないし、あんなに素直な感じにもなれない……。でも、だからってあの子が持ち上げられるのは納得がいかない！)と対抗心を燃やす。

そんなある日、テレビ収録が終わった愛莉がお手洗いを終えて楽屋に戻ろうとすると声が聞こえる。
どうやら先程のバラエティ番組のPたちのようだ。
｢……さ、ひの……って……くない？｣
この頃の愛莉は雫に負けないようにと、のし上がれるためならこっそりとPたちの盗み聞きなどをするようになっていた。思わぬところに上に上がるためのヒントは転がっているからである。
愛莉が扉に張り付いて耳を澄ますと、先程よりは鮮明に聞こえるようになった。
｢……もう1回…ってくれ｣｢だから、……引っ張りだこの…もりしずく、この前主演したドラマのPたちとホテルで……してたんだとよ。やっぱり美……だとそっちにも引っ張りだこなんかねぇ｣
この話を聞いて愛莉は背筋が震える思いがした。

なんか妄想の壁打ちみたいで申し訳ないですが、続きを2個目にお送りします。