推しの子、推し補正抜きにしてもめちゃくちゃ面白いです。元々原作がリアルを舞台にしてるだけあって、生身の人間が演じることで出る生々しさが更に説得力を増していて、個人的に実写化史上一番意味のある作品とも言えると思ってます。

また原作から省いたシーンを例えば赤ちゃんをCGを踊らせることの馬鹿らしさを作中でセリフにしたり、所々で原作と実写化の差異を説いてるところも好きです。
そもそもが推しの子の作者自体が実写化に前向きで、制作陣はとにかく原作を愛してリスペクトしてるんだなというのが随所に伝わってきて、お互いがしっかり手を握りあって作られた作品だというのが分かる、本当に見応えのある面白い作品だと思います。

そんな作品の星野アイを飛鳥ちゃんが演じてること、飛鳥ちゃんしかいないと抜擢されたこと、完璧に演じきってること、全てが凄いことで、勿論今までも飛鳥ちゃんは凄い子だとずっと思って見てきてますが、飛鳥ちゃんの凄さを改めて感じてます。

カミキヒカル役を二宮和也が演じると発表がありましたね。
飛鳥ちゃんと嵐と言えば乃木坂とコラボした時に飛鳥ちゃんが歌詞を間違えて大炎上したのを今でも覚えてます。あれのせいでジャニーズアレルギーにもなりました。
軽くエゴサしたけどあの時のことに触れてる人が誰もいなくて、時代の流れだなと思います。

あの時にもツイートしたんですが(前垢で残ってない)、「今日もテレビで言っちゃってる」を「今日もどこかで言っちゃってる」と間違えた飛鳥ちゃん。
A・RA・SHIが発売されたのは1999年。メディアの主流はテレビです。時代の流れと共に多様化し、乃木坂がコラボした頃にはSNSやネット等、テレビじゃない媒体で言っちゃってる人の方が増えてきてました。そして「テレビ」を「どこか」と間違えたことで、「テレビ」ではない「どこか」で大炎上した。飛鳥ちゃんの歌詞間違いはある意味時代を風刺してたなと思います。

そんな軽い因縁めいたものがある2人が、「テレビ」ではない媒体で重要人物として共演し、「どこか」でA・RA・SHIのような反響を起こしてます。
勿論ここまで狙って配役した訳ではないでしょうし、こんなことを考えてるのは僕だけなと思いますが、物凄く面白いなと思ってます。

今更あの頃の炎上を掘り起こすつもりもないし、ツイートする気も全くないですが、お題箱は数人しか見ないのでここに感想を書いてます(お題箱を鍵垢代わりに使う人)

僕も下馬評ひっくり返してそうで嬉しいです。
映画も楽しみですね。