お忍びで川越洋菓子店にカヌレを買いに来た海原雄山。雄山は、かつて美食倶楽部のおやつとして出された川越洋菓子店のカヌレをたいそう気に入っていた。

ーぬっ、ここが、川越洋菓子店か…どれ、カヌレは、と…ー
店に入った瞬間、店内で流れる歌声が耳に入る。

「かかかか川越洋菓子店♪かかかかかわいい洋菓子店♪ママは寄り道駄目だって、だけど気になるいい匂い〜♪」

ーな、なんだ、このとてつもなく美しい歌声は…ー