お題
改めまして『ふたことみこと』発刊おめでとうございます🎉
幾度となく噛み締めましたので、遅くなってしまいましたが感想を綴らせていただきます。
(先に余談ですが、なゆかなの可能性に気付き始めた当初、夢中で繰り返し読んでいた『水葬』が入っている時点で心躍りました)
お話の一つ一つが真白い部屋でぬるま湯の温度に浸るような、淡々とした幸福を感じられるのですが、その一連の雰囲気とマッチする表紙等のデザインが好きです。その淡々とした雰囲気の中、時折唇を合わせてみたり、手で慰めてやったり、体を重ねるよりも幼げで、されど熱のこもる行為に浸る双子が、真白に色を落としていくようで。(言い方がアレですが、)純真無垢な存在が実は俗的なものを知っていて、人並みに汚れているのだと突きつけられるような心地が、堪りません。しかしその行為に励むのは双子というのも背徳感を誘うし、それなのにどこまでも純粋な感情の描写によって"やらしい"とだけ形容するにはどこか神聖で、愛おしくて、ごく当たり前に存在する愛情表現としての"この行為"なのだなと納得するモブになってしまいました。
愛おしいばかりでなくどこか冷めているのに、その根源は互いへの執着(愛情)なのだろうなぁと思うと、ある種救われない。それでもそのかたちのまま、優しい温度で息づいて欲しい双子の御本でした。おれのエゴです。
『かえるばしょ』の、不思議な夢から答え合わせされていくような感覚は、初めて読んだ時からずっと癖になっています。分かって、切なくなり、納得してしまう感じ。廻れ、やとのかみ。
何度目のセリフかも分かりませんが、わたしは遊さんの言葉選びが大好きです。オタクよろしくきゅんきゅんさせられる時もあれば、切なさに胸がつまったり、心がズタズタにされたり(褒めてます!!)、癖になります。本当に。
P19の5行目の、"どれだけ金を稼いでも~"からの一連の文章は、大好きなズタズタポイントです。嫌じゃないことが、どれほど愚かしく愛おしいことか…………
長文乱文になってしまい、失礼致しました。寒い日が続きますので、ご自愛くださいね。
素敵な作品をありがとうございました。

蛆虫(@ujimushI_desu)
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@asobi_yu2
ありがとうございます〜!!
水葬とかえるばしょは特に思想とフェチが剥き出しなので、嬉しさと照れでニコニコ笑顔となりました
何の悔いもないくらい丁寧に読み解いていただいており感動と頷きでいっぱいなのですが、このうえ私がゴチャゴチャ言っても無粋にしかならないと思うので、胸の内でひたすら宝物とさせていただきます
最後の行まで読む前に誰がくれたのか確信しました、感想まで才筆ってどういうことでしょうか???
ありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️🤍🎀

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ID:asobi_yu2

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