ごきげんyo。を楽しく読ませていただきました！ドル閣下（@highness_dolce）と申します。pixivで作品を拝見し、今回初めてご本を買わせていただきました。

ほんわりとさせてくれる柔らかな作風なのに、悠仁のワガママとツンデレがくっきりと表現されていて、お兄ちゃんが気の毒になるくらい翻弄されている様子が伝わってきて、いつの間にかハラハラドキドキしていました。末弟と兄の2人のこだわりの差が微妙なすれ違いになってしまっているのに、それは大して気にしない2人の大雑把さが最高でした！人生こうありたいものですw

滝修行、兄は1年経っているつもりなのに、弟が｢ひと月経っても連絡がない｣のところ、かなり笑いました。全く細かいことに引っかからない2人は相性バッチリだと思わせてくれます。
同級生真人は、実は結構グッと来ました。彼はチャラくてちょっかいかけて来るヤツという立ち位置で描かれることが多いと思いますが、erioさんの真人はもっと友人と関わりたいし、本当にデリケートな部分は触れずにコミュできる人のように感じました。彼には今度こそ幸せになつてもらいたい！

楽しく読み終わるかと思っていたら、最後の記憶埋もれエピソードは衝撃でした。思い出して欲しくて奔走する弟もいじらしいし、記憶が爆発的に戻る兄の姿も胸にこたえました。あの最後に見た弟の顔、光景、まるで奥行きの深い油絵のような表現を見て、思わず泣いてしまいました😭ここで滂沱の涙になるとは…不意打ち過ぎる…💜全編に流れるほのぼの感はここに終結させるための長い伏線だったのか！と😭

爽やかな読後感で、すっかりerioさんのファンになりました。これからもほんのりギャグでどこか悲しい（？）作品を楽しみにしています。執筆活動頑張ってくださいませ😊