ペチカお嬢様ごきげんよう。いつもお嬢様の書かれる記事に元気と勇気をいただいております。先日ようやく原稿を終え同人誌が完成しましたので、ハピハピ報告をさせていただきたく、お便りをお送りいたします。

先日、四冊目の同人誌にて初めて中編に挑戦しまして、無事六万四千字を書き上げました。わたくし、筆が遅くて……これまでに出した同人誌は長くても一つの話が三万字程度で、いわゆる長い話を書き上げたことがありませんでしたの。自分の中に、キャラクターたちの長い物語を持っていても、自身の技量や執筆スピードに落ち込んでは「上達してからいつか……」と半分諦めていたのですが、今回はどうしてもその二人の話を完結させたく、イベントに申し込んで退路を断つことで一念発起してその話を書くことに決めたのです。
構想からイベントまで十ヶ月以上あったはずなのに、序盤はプロットが詳細化できずに迷走してしまい、イベント四ヶ月前の時点でまだ一万字程度しか書けておりませんでしたわ。これまでに出した同人誌では短編集が多く、スケジュールが押しても収録予定の話を減らすことで間に合わせたことがありましたが、中編を未完結で本にするわけにもいかず、何とかスケジュールを立て直しながら無事イベントまでに書き上げることができましたの。

今回、わたくしが書きたかった話を書き上げてようやく、「自分の執筆スピード」「自分が思うプロット一場面の文字数目安」をつかむことができましたの。これまで原稿スケジュールを立てようにも、「このシーンは何文字の小説になるのか」「一週間に書ける量はどれぐらいか」が掴めず、例えるなら、登りたい山はあるけど、見たい景色を通る登山コースの長さ、自分が登山するときの早さ、これらがわかっていない状態だったかと思っております。実際、今回の本も書き上げるまで総文字数が分からないまま原稿に取り組み、ゴールがいつになるのかもわかっていなかったもので……ですが、今後はようやく原稿スケジュールを具体的に考えることができ、またどれぐらいのプロット・場面数があれば五万字を超えるのか、といった目標も立てやすくなったかと思っております。

冗長なお便りとなってしまい申し訳ございません。
わたくしの拙い話を聞いてくださってありがとうございました。それではごきげんよう。